

ブログランキングに参加しています!



京成大久保、東邦大学前に出来た新店です。新店とは言いつつも、こちらは大神宮下にあった背脂チャッチャ系ラーメンの名店「らーめん一丁」の店主山口さんが新たに立ち上げた店。今度のお店は自家製麺によるつけ麺が看板メニューとなります。一丁時代には出来なかったことをやりたかったと、敢えて屋号と場所を変えてのチャレンジとなりました。実は一丁時代、つけ麺というメニューは限定メニューも含め一切やっていなかったのだそう。賄いや試作で研究を重ねたというつけ麺がついにお目見えとなるわけです。
店は縦長にすっきりとしたL字カウンター15席。右側に製麺室があり、入口には券売機が置かれています。メニューは「つけ麺」が看板メニューで、麺のボリュームによって金額が700円(小盛)〜950円(メガ盛)まで幅があります。あとはトッピングバリエーション。また、醤油ラーメン、塩ラーメン、油そばなども予定されています。
豚骨ベースのスープは濃度的には軽めで粘度も低いのですが、これまでの一丁のスープよりももちろん濃いめ。若干魚介などの和素材も感じさせるが基本は豚。そこに甘味と辛味、酸味がバランスよく入っています。この3要素はいわゆる大勝軒系をはじめとするつけ麺の基本要素ですが、その教科書的なバランスをあえて崩しているのが生ニンニクの存在です。ニンニクがしっかりと効いていることで、ありそうでなかったバランスになっているのです。そこに大きなバラロールチャーシューが2枚入って、モヤシやネギなども入ります。いい意味で万人受けする味わいにまとめてあるのはお見事です。
そして麺。自家製麺の店を食べて、製麺所の麺にはない美味しさを感じたことから、いつか自家製麺に取り組みたかったと語る山口さん。その理想の麺は、ザックリと書けばいわゆる東池系大勝軒の方向性を持った麺。加水率は40%程度の平打ち気味の多加水ストレート麺は打ち立ての瑞々しさが心地よい、つるつるしこしこといった言葉がピッタリの麺です。茹で時間もしっかりかけられていて、それでいて食感もしっかり残っています。始めて間もないわりにはかなり頑張っているのではないでしょうか。ただ、粘度の低いこのつけダレと合わせた時には、ちょっとつけダレを弾いてしまうような印象を持ちました。もう少し麺線が細いか表面にざらつきがあるか、手揉みしてウェーブがかかればこのあたりの親和性は増すように感じました。
しかしさすが十年以上ラーメンを作り続けてきた山口さん。初めての自家製麺もつけ麺も上手に仕上げていると思います。これからどんどん進化していくに違いないこの店に今後も注目していきたいと思います。
TweetCheck
【麺屋橙@京成大久保】
場所:習志野市大久保3-12-11
時間:11:00〜14:00
定休:日、不定休
席数:カウンター15席
主なメニュー:
つけ麺(小盛) 700円