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船橋の人気店「麺屋あらき竈の番人」が1月15日、東金にオープンさせた支店です。これまで西船橋の「外伝」や三山の「竈の休日」など、新たな屋号をつけていた竈の番人ですが、今回は東金店とシンプルな店名になっています。場所は千葉東金道路を出てしばらく走った国道126号沿いで、東金病院近くのマクドナルドの隣です。かなり大きな看板が目を引きます。駐車場はマクドナルドと共用の部分と、店の裏手に専用部分と合計で50台ほど停められます。この場所は以前はおそば屋さんがあって、その前はかっぱ寿司だったところ。なので結構な大箱になります。店内はカウンターが13席(本当は18席ですが5席不使用)に、テーブルが7卓、小上がりも4卓と70席以上のキャパシティです。厨房も相当広く寸胴が数多く並んでいます。
メニューは船橋本店の味と同じ濃厚魚介系の「ら〜麺」「つけ麺」(各680円)に、三山店にある「背脂しょうゆらー麺」(580円)がプラスされ、さらに東金オリジナルの「九十九里煮干しらー麺(写真)」(680円)があるラインナップ。またチャーハンは海老、蟹、キムチ、高菜、玉子と5種類も揃っています。とりあえず一通りのラーメンメニューを頂くことにしました。
その中でやはり東金オリジナルの「九十九里煮干しらー麺」をまずは試さなければいけないでしょう。このラーメンは錦爽どりを使った鶏半濁スープがベースでそこに九十九里の煮干しが使われています。この地域で地元の人に「九十九里」という言葉の訴求力は弱いと思いますが、観光客などにはリーチする言葉かも知れません。スープ的には軽いスープでそこにちょっと甘めのカエシと煮干の香味油が浮いた構成。煮干ラーメンというカテゴリで考えた場合に、例えば永福系のような方向性だったり、豚骨煮干的な方向性だったりと振り幅が相当広いと思うのですが、このラーメンの場合はおそらくどちらかと言えば前者を目指しているのではないかと思います。だとすると、もっと煮干をすっきりと出して動物系の旨味が支えるような形にした方が良いようにも思いました。煮干をしっかり使っているのは非常に良く分かる味なのですが、簡単に言うと煮干のエグみや苦味が前に出ている感じなのですね。さらにカエシや油の味が前に出てきてしまって、旨味的な要素に欠けるというか立体的ではなく浅い感じがしました。麺は自家製の中太麺で、この麺も現状ではこのスープには合っていないと感じました。もっと密度が高くて加水が低く、麺線も細い方が良いかな。
その他のメニューで言えば、基本の濃厚魚介系は船橋のスープをライトにしたような印象でした。東金ということで若干チューニングを変えたのかと思ったのですが、聞けば素材の量もスープの煮込み時間も同じなのだそうです。水の違いや寸胴の違いで差が出ているのかも知れませんので、いずれここは変わってくるのではないでしょうか。背脂系は無難にまとめあげている印象で、これで580円ならばとても喜ばれるでしょう。こちらも煮干同様カエシが強めで、恵比寿系やなりたけ系の味というよりも、野田の「屋台らーめん」的な味を連想しました。
しかし濃厚魚介、背脂、煮干と3本のスープをそれぞれ別に取っている、というのは大変なことで頑張っているなぁと思いました。だからこそ細かい部分のバランスがもっと取れたらより美味しくなるのになと思いました。あとこのエリアで味噌ラーメンがないというのはもったいないので、早急に味噌ラーメンを投入した方が良いかも知れません。またせっかくの大箱で家族連れも多く来る立地だと思うので、お子様メニューなどもあると喜ばれるでしょう。ぜひ頑張って頂きたいと思います。
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【麺屋あらき竈の番人東金店@東金】
場所:東金市台方930-1
時間:11:00〜22:00
定休:なし
席数:カウンター13席 テーブル34席 小上がり23席
オープン日:1月15日
主なメニュー:
らー麺 680円
味玉らー麺 780円
つけ麺 680円
野菜つけ麺 780円
背脂しょうゆらー麺 580円
九十九里煮干しらー麺(写真) 680円
海老チャーハン 880円(小 580円)
チャーシューごはん 200円
餃子 290円
唐揚げ 480円
肉味噌 380円
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