2009年09月18日

Bee Hive@茂原

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 春先より試作を重ねてきた待望の醤油ラーメンがいよいよ完成するということで、最終試作にお呼ばれして茂原の「Bee Hive」へ行って来ました。10月のデビューを前に、まずは18日(金)より携帯有料サイト「超らーめんナビ」の会員限定メニューとして先行販売され、その後ブラッシュアップを経てレギュラー化されるそうです。これまで色々と試行錯誤を繰り返し、色々なお店を食べ歩いた斎藤さんが果たしてどのような醤油ラーメンを作ってくるのか、お手並み拝見といったところです。

 出て来たラーメンはシンプルでスッキリとした醤油ラーメンという出で立ち。褐色のスープは透明感にあふれ、上にはキラキラと油の粒が輝いています。見た瞬間に美味しさを確信するビジュアルというのがありますが、このラーメンは正にそういうラーメンです。スープの表面からふんわり香るのは醤油の香りと魚介類の香り。その香りを大切に鼻腔にたくわえたままスープを啜ればまず醤油ダレのコクと鶏の甘味が一瞬に広がります。そしてスープの片隅にそっと乗せられているのがイベリコ豚の背脂を揚げたもの。脂身の甘味を楽しむイベリコ豚ですから、背脂も大変甘味があり美味しいものです。しかしイベリコの背脂だけで業者に発注がかけられるとは思いもしませんでした(笑)。

 ほのかな酸味を持った醤油ダレには2種類の醤油と自家製の干しアワビなどが加わり、しっかりと旨味をたくわえています。ベースの鶏スープは青森シャモロックと、淡海軍鶏をそれぞれ別取りして2本のスープを炊いて丼で合わせているそう。不勉強ながら淡海軍鶏というのは知りませんでしたが(淡海地鶏なら何度も食べたことがありますが)、どちらかといえば繊細で上品なシャモロックの出汁に、粗野でどこか土臭さのある淡海軍鶏の出汁で強さを足すことで、風味の強い生醤油をしっかり受け止めています。これがシャモロックだけであれば恐らく醤油ダレが勝ってしまうでしょう。つくづく斎藤さんの優れたバランス感覚に脱帽です。

 麺は僕もよく好きで使う千葉県産の有芽小麦全粒粉と国産小麦をブレンドした全粒粉麺。これを工程上都合3回熟成させてしっとりとした食感と強いコシを持たせています。麺帯自体は非常に優れた麺帯で、風味が強く美味しい麺であると思いましたがその強さゆえに時に繊細なスープとぶつかってしまう感もあり、個人的には多少おとなしくさせる意味でも卵白は抑えて、切り刃も丸刃の方がこのスープには合っているように感じました。熟成のタイミングやその他諸々、まだこの麺は改良の余地があろうかと思います。

 具は平牧三元豚のモモ肉を低温調理したチャーシューに、オイルを染み込ませたメンマ。風味が強い青混ぜ海苔に九条ネギ。さらにちょっとした苦味のアクセントに人参菜を添えてあります。チャーシューはあくまでも脇役に徹して控えめな味付けで美味しいです。メンマは最初のうちは浸しておいて後から食べた方が旨味が増すと思います。九条ネギはもう気持ちカットが大きい方がより九条ネギの良さが出るでしょう。人参菜が今の時期にあるとは思いませんでしたが、セリや春菊のような風味がスープに良く合っていると思いました。海苔も青混ぜで青がそんなに強過ぎず風味良く美味しい海苔でした。

 最初にスープを啜ると洗練された端麗系の醤油ラーメンというイメージですが、食べ進めていくにつれて少しずつ少しずつ力強さを増していき、食べ終わった時にピークが来るラーメンです。そして静かにたなびく旨味の余韻。他にもありそうでいて他にはない味。何も突出するものがないのに、強烈な存在感を持った醤油ラーメンです。しかしきっともっと良い醤油もあるでしょうし、もっと合った麺もあるでしょう。このラーメンはぜひ何年もかけてじっくりと育てて欲しいなと思います。ここをスタートラインに、5年後や10年後にどういうラーメンになっているのか。永遠のスタンダードに成り得る一杯であろうかと思いました。

 と、褒めちぎって終わっても良いのですが、現段階においてこのメニューを食べる上でこの店には非常に重大な欠陥があることをお伝えしなければなりません。このラーメンは繊細かつ滋味あふれる味わいゆえに、神の舌を持たない我々凡人は極力余計な味や香りは排して食べなければその真価は分からないでしょう。そうなるとこの店のレギュラーメニューである「塩ラーメン」が非常に邪魔なのです。同じテーブルはもちろんのこと、離れた席であってもどこかで塩ラーメンを食べていると強烈な白トリュフオイルの香りに攻撃をされてしまいます。これは冗談ではなく相当に深刻な問題です。これについては斎藤さんにも僭越ながらご注進差し上げましたので、何かしらの対策が取られるかとは思いますが、複数で行って同じテーブルで醤油と塩は同時に頼まない方が賢明でしょう。ましてや間違っても交互に食べ比べたりなどしないようにしましょう。

 ちなみにメニュー名は現在斎藤さんとお店のスタッフ、さらに常連客などの意見も聞きながらじっくり検討中とのことですが、携帯サイトで発表することもあり先方によって暫定的に「W軍鶏とアワビの醤油ラーメン」というなかなか切ない名前が付けられています。価格は830円で平日は10食、土日は20食限定で平日は予約が可能。10月11日までの期間限定販売となります。また同じ麺帯で太麺で切り出した麺を使った「三元豚の油そば」(700円)も同時発売します。こちらも頂きましたがシンプルで非常に美味しいものでした。なお、どちらのメニューも原則として「超らーめんナビ」会員限定のため、注文する時には会員専用のページを見せる必要があります。詳しい注文方法はお店の方に直接お尋ね下さい。

【Bee Hive@茂原】

住所:長生郡長生村一松戊3344-6
電話:0475-32-6848
時間:16:00〜翌2:00
   11:30〜15:00,18:00〜翌2:00(土日)
定休:不定休
posted by Ricky at 00:00 | Comment(1) | TrackBack(2) | 長生郡長生村 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
BeeHive(ビーハイブ)!
行ってきました。

らーナビ限定の「W軍鶏とアワビの醤油ラーメン」は、10月11日で終わっておりましたが、レギュラーの「塩ラーメン Naminori」も美味しかったし、限定の「つけソバ 醤油味」はジンジャーの風味がなかなかよくて…
こちらも美味しくいただきました。

それと、もうご存知かもしれませんが…
いすみ市の「かいと」は閉店しておりました…

また、「伝兵衛」という新店を発見しましたので報告いたします。

伝兵衛
住所:千葉県いすみ市岬町和泉
Posted by ramen151e at 2009年11月01日 11:06
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