
稲毛海岸にある居酒屋「喰い処呑み処いっきゅう」で4月20日よりランチにラーメンの提供を開始した、というメールを店主さんの友人という方からいただきながらも、なかなか足を運べませんでしたがようやく行くことが出来ました。場所は稲毛海岸北口ロータリーすぐで、駅からすぐ見える場所にあります。赤い幟と暖簾がかかっているので視認性は高いです。
普段居酒屋である店内でラーメンを食べるというのは、ランチタイムとは言え落ち着かないのではないかと思っていましたが、店内はL字型のカウンターにテーブル席と、イメージしていたのよりも居酒屋的ではなく、むしろラーメン店的で居づらさがありませんでした。お昼時ということもあって、近隣のサラリーマンの方達が誘い合わせて数名いらっしゃいました。メニューは「海浜ラーメン(写真)」(650円)と「チャーシューメン」(800円)の2種類。麺の大盛は100円プラスで、サイドメニューに「チャーシュー丼」(250円)があり、ラーメンとセットで850円になるそうです。
注文後程なくして出て来たラーメンは、まずクリアなスープが見ていい感じです。味わいはアゴか何かでしょうか、魚の焼き干しの旨味と節系、さらには椎茸や昆布、貝柱などといった和出汁素材の旨味が加わり、ぐいぐいと旨味を全面に出したバランスのスープです。その魚介の旨味を鶏ガラが補完していて、旨味については万全ではないかと思います。化学調味料は使っていないとのことで、スープに力を入れているというのが十分感じられる誠実なスープでした。
ただそこに合わせている醤油ダレが非常に甘い味付けになっていて、多少好みもあるのでしょうが僕としては中盤以降に飽きが来ました。もう少し醤油感と香りが出ているといいと思うのですが。あとは油にもう少し工夫をするとよりスープは良くなるように感じました。スープ、カエシ、油のうちの残り2つに対しての意識の払い方の問題だと思います。
そして麺ですが、中太のやや縮れてプリプリとした麺は残念ながらこちらのスープに合っていませんでした。スープをキャッチすることもなく、吸い上げることもなく存在していたのが非常に残念です。チャーシューは茨城産の豚肉を使用とのことで、臭みもなく美味しいと思いましたが、半個の味玉は味が染みておらずメンマに至っては非常に凡庸でした。
居酒屋さんのランチメニューとして考えれば、価格も含め120点をつけていいと思います。しかしおそらくこのスープを飲んだ限りにおいては、こちらのご主人はただの居酒屋ランチという意識ではなく、専門店に負けないようなラーメンを作ろうと考えているのではないでしょうか。だとするならば、スープに払っている高い意識をぜひタレ、油、麺、具にも向けて頂きたいなと思うのです。とても美味しいスープです。だからこそスープに負けないよう、他のものも上がっていって欲しい。そう感じるお店でした。また足を運びたいと思います。
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【喰い処呑み処いっきゅう@稲毛海岸】
住所:千葉市美浜区高洲1-22-22
時間:11:30〜15:30(ランチタイム)
定休:なし
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