
稔台のラーメン街道に4月28日にオープンしたばかりのお店です。店名からも分かるように松戸駅西口の「らーめん獅童」の2号店になります。店名には0に斜め線が入った「Ø(オースラッシュ)」もしくは、ギリシャ文字の「Φ(ファイ)」のような文字がつけられています。店は通りから奥まった場所にありますが、通り沿いにしっかりと看板も出ているので視認性は高いと思います。駐車場は店の前に3〜4台分のスペースがあります。
白を基調にしたスッキリした空間は変則的なコの字型カウンターが10席程に、4名用のテーブルが2卓。壁にはハンガーがたくさん用意されています。そしてBGMはHR/HM系。夕飯前のアイドルタイムに入りましたが、先客2で後客2とこんな時間でもだらだらと入って来ます。席につくと紙ナプキンと空のグラスを渡してくれ、水は自分で卓上にあるピッチャーで入れるシステムです。おそらく空のグラスを置くスペースが卓上にないからなのでしょうが、空のグラスを渡してくれるのならば最初の一杯は水を入れて出しても良かろうに、とは思います(笑)。また卓上には数々の調味料とともに僕も好きな「原了郭」の黒七味が置かれていました。そもそもは本八幡の「かっぱ」に置かれていたからなのでしょうが、松戸のお店にも置かれていたかと思います。
注文は入ってすぐ左手の券売機で。その脇に写真入りのメニューも張られているので見やすく注文もしやすくなっています。メニューは本店と同様のようで、「正油」「しお」「鶏白湯」「味噌」「特濃魚介」など何でも揃っています。また同様につけ麺も数多く揃っていて、どのつけダレでも700円で麺200g。あとは100g増しごとに100円ずつアップしていきます。松戸のお店も随分とご無沙汰していますので、何を食べたらいいのか一瞬迷いましたが、やはり基本であろう「正油らーめん」(650円)を注文しました。
熱々のスープは醤油ダレと油分が高めで数種類の魚粉を効かせてバランスを取っています。若干塩分濃度も高くなっているようで、スープベースの味が感じにくく思いましたが、いわゆる「どろざら系」の豚骨魚介ではなく、程よい重さを持つスープは嫌いではありません。個人的にはもう少し油分と魚粉が控えめのバランスを取りたいところではあります。スープに浮いた粒の細かい白胡麻と粗めに挽いた魚粉が麺に程よく絡んでいい感じです。
麺は菅野製麺の中太麺ですが、随分固めに上げていて食感が良くありませんでした。ボソボソというか、若干芯も残るような印象です。この麺の性質であればもっと茹でてもしっかりコシは残ると思うのですが。あるいは麺は本来なら冷蔵すべきものですが、厨房の寸胴近くに麺箱がかなり積まれていましたので、そのあたりで若干麺に影響が出ていたのかも知れません。具はチャーシュー、海苔、メンマ、ほうれん草ですが、かなり厚めに切られてしっかりと味のついたチャーシューは、肉の味も感じさせてかつ脂身もよく、香ばしさもあってとても美味しいです。これはチャーシュー好きにはたまらない逸品でしょう。
麺の食感を除けば総体的に満足出来るお店でありました。次は鶏白油かつけ麺を試してみたいと思います。



【らーめん獅童0@みのり台】
住所:松戸市稔台1-11-4
時間:11:00〜翌1:30
定休:なし
それにしても ここのチャーシューは美味しいですよね。
黒七味 こんな貴重なものを何気なくカウンター置いてあるのも、ビッグですよね。